私のTrinusは巷で噂の電源問題が解決できておらず、ヒートベットを使うABSでの出力を躊躇していました。重い腰をあげて、おっかなびっくり15 minぐらいで出力が完了するような小さな部品を作ってみました。やはりノズル温度を240℃に設定しても210℃-240℃の間で振れを見せており、電力不足の様相です。はぁ。
そんな中、3回目のABSでの出力で見事にフィラメントを詰まらせてしまいました。暖めて押しても抜いてもびくともせず、これがホットエンド分解という最初の洗礼かとがっかり。同じような状況になる人がいるかもしれないので記録しときます。
スイカさんのブログをふむふむと参考にして分解しました。
Fucker's Diary DUE » Blog Archive » ゼロから始める3D生活(その15)
↓ここまでは比較的苦労することなく分解できました。この後、ノズルを分離するのが大変でした。回しても回してもノズルが取れない・・・。ネジが馬鹿になったのかと疑いました。どうも固着したフィラメントがノズルが外れるのを妨げるようで、ネジ山+20回以上クリクリ回してやっと分離できました。フィラメントをねじ切る感覚でした。
この段階では鉄のインサート?部分のPTFEチューブは傷ついておらず、ノズルから詰まったフィラメントを除去して、再度組み立てました。しかし、テストしてもフィラメントがチョビットづつしか出ません。。。ノズルがマジで逝かれたか。
再び分解した際には、無理に押しこんだフィラメントも相まって、PTFEチューブを破損しました(↓写真)
(PTFEチューブは写真にある鉄の棒の内部に仕込まれています。白い半透明のやつ)。
しかたないので、インサート内に残存したPTFEチューブを掻き出しました。スイカさんの情報を頼りに内径2mm,外径3mmのPTFEチューブと、あとスペアノズルを発注することでこの日は終了しました。
それにしてもtrinusのスペアノズル、1個で送料込み3千円弱するなんて・・・。ちょっとこの業界の相場がわかりませんが、尼さんには沢山の互換ノズルが安価で出品されているので、流用できないかなぁとノズル寸法を測ってみました。写真の方向があべこべですみません。
・・・・・・さてこの規格はなんでしょう?以下のサイトにはM6のノズル使ってるよーとか書いてるけどM8に近いのでは。互換品は怖くて手が出せず検討するのを止めました。
後日、PTFEチューブが届きました。詰まったノズルは、念じながら先端を#2000位のヤスリで磨いてぴかぴかにした後、もう一度トライしてみることにしました。PTFEチューブは噂どおり、すんなりは入りません。写真でいう左側から、内部を3.0 mmの金属用ドリルで面取りして挿入しました。上のブログに詳しく解説されております。
ここで、新しいPTFEチューブをほんのちょっとだけ、金属部分から飛び出させてみました。以前の状態は一番上の写真に載ってます。何ミリ飛び出したか分かりません適当です。理由として、以前からフィラメントを抜くとき何かに引っかかってる感覚があり、いざ分解してみると、金属インサートとノズルの間以外、引っかかる要素がみられなかったからです。この飛び出しがあっても一応ノズルはきっちり締まりました。
ABSでテストの結果、詰まってたノズルはなぜか?復活しました!新しいノズルも発注したのに(泣)!そして、PTFEチューブ改良のお陰か、フィラメントの抜き取りも大変スムーズに出来るようになりました。結果オーライです。
ただ、ABSでの出力は依然として安定しません。表面が一部ガサガサになるのはノズル温度が振れるからかなぁって考えてます。ACアダプタも出力中常時70-80℃近く熱を持ちますので目を離せません・・・アダプタ自体をヒートベッドに使えそうです。
近いうちに電源をどうにかします(ちなみに今のACアダプタは所謂旧式12V-10Aです)。