とある実験のーと

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3Dプリンタを持つことで気づく潜在的な意匠権の侵害の危うさ

これは単なるつまらない独り言です。

まだ3Dプリンタを使い始めて1ヶ月ぐらいしか経ってませんが、面白いことに日常生活の中での物のカタチに対する意識が急激に高まったのを感じています。これ面白い形だなーとかどうやって設計しているのかなぁとか、あ、自分でも作れそう・・・とか。

同時に物の形が持つ価値とは、何処までがセーフでどこからがアウトなのか、著作権のある文章や画像など以上に曖昧で難しいのではないかと感じ始めました。

今、自分が作ったSTLファイルを共有できるように準備していますが、現時点で危ういかなと思う物はHelinoxの脚カバーです。

 

azospiran.hatenablog.jp

 純正品とは寸法、素材も違うし、形も私が作ったのは接地面が平ら、さらに入り口はガバガバでちゃんと固定されないというクオリティが到底追いついていない代物ですが、見た目は丸っこくて似ています。果たして、見た目だけが少しでも似ていたら、コピー品なのでしょうか?じゃぁ、形を四角にしたらセーフなのでしょうか?じゃぁ、脚にまるこっこい形状の物が付いている商品は、お互いの価値を全て侵害しているのでしょうか。素人には分かりませんが、このデータの非公開にしました。

 

以下のようなPDFを拾いました。

3D プリンタに関わる法的諸問題

http://www.jpaa.or.jp/activity/publication/patent/patent-library/patent-lib/201510/jpaapatent201510_052-056.pdf

弁護士の先生のご意見ですが、どうも曖昧です。形は似ていても本来の機能をしなければ意匠権の侵害には当たらないとの見解のようですが、形は似ていなくても同じ機能が出来るような時などはどうなのでしょう??

 

3Dデータにしてしまうと、特別な技術が必要な加工以外は簡単に作れてしまう時代だなと改めて感じます。そして、そのデータを自由に公開するサービスは既にあちこちで提供されています。

個人での類似品の作成・利用は販売でもしない限り責められることはないでしょう。しかし、シェアサービスへのアップロードで万人が使用出来るようになるというのは、気づかぬうちに法律などに抵触するなかなか危うい問題をはらんでいると思いました。更に最近は軽々と国を超えるので、より自体を複雑化している気がします。

といっても、私は論文でもデータでも、あらゆる物のオープン化には賛成派です。特に3Dデータのシェアサイト見てると面白いですね。