※ 3D CADも独学&初心者なので、細かいところは多めに見て下さい・・・。
本来、やってみたかったことある自分でモデリングしたデータを出力してみました。私は3Dプリンタの限界とか表面の綺麗さを競うとか余り興味がないので、巷にあるテスト用のデータはまだ出力していません。折角なので使えるモノをと思い、ペットボトルの口に合う漏斗を出力してみました。地味ですみません・・・。
(動機として、米をペットボトルに詰めるときに普通の漏斗だと口が小さく、しょっちゅう詰まってイライラしていました)。
目的としてCADで設計した値と、出力される物の値にどれほどの誤差があるか確認してみたいと思います。
Fusion360でモデリングしてSTLファイルを出力。Pango2.1.2で直径を大きい方を下にしてスライス。積層=0.15mm, Print speed=30 mm/s, Bottom=Raft, サポート無しでPLA(polymaker)で出力。ヒートベット無し。ノズル温度はいじってません。主な寸法は写真の通りです。印刷に約5時間かかりました。デフォルトのセッティングでしたが、これはちょっと時間がかかりすぎました。仕様を見ると150 mm/sまで挙げられるようなので要調整です。
1. 出力の外観
写真の向きに出力しました。内側のサポート材は無しでしたが、このぐらいの傾斜は余裕のようです。全体的に積層痕は目立ちませんでした。大きな径の方では縦筋が立ちますが、実用上は問題無いと考えます。プリンタが動いている様子を見ていたところ、動きを切り替える部位でこのような模様が立つようです。
スロープの部分の一部に、他とちょっと質感が変わる部分があります。
ちょっと問題だったのはフックに引っかける出っ張り部分が、サポートが無かったので空中に出力する感じになり、汚くなってしまいました。これは設計ミスでした。
2. 寸法
3Dプリンタがどれほどの精度で出力できるのか、一番興味がありました。3回ずつ測ってます。適当に場所名を付けてますので上図を参考に察して下さい。。。
小さい外径・・・17.97, 17.98, 17.99 [mm]
小さい内径・・・15.93, 15.80, 15.93
小さい径,厚さ・・・1.11, 1.07, 1.06
大きい外径・・・99.89, 99.94, 100.02(ちょっと弾力がある)
大きい径,厚さ・・・1.06, 1.07, 1.06
高さ・・・110.44, 110.56, 11.50
3. 強度
小さい径の筒は指で力を加えてもびくともしません。大きい方の径はぽよぽよと弾力がありますが壊れるような感じではありません。むしろ径の違いでスロープが付いているる関係で、全体的な強度は高いようです。
3dプリンタが思いのほか良い精度で出せることに正直びっくりしました。ぱっと見たところ±0.1 mmには納まっているのでは?φ100mmぐらいの大型になると、mm単位でずれるだろうと思っていました。この程度の精度が安定して出せるなら、例えば部品同士を繋ぐ場合もクリアランスをあまり考慮せず出力して、ちょっとヤスリかけるぐらいではまりそうです(つけるとしても0.05mmぐらいかな?)。高さ方向では少し誤差が大きくなるかな?接地面をヤスリなどで綺麗に処理してないのでその影響かもしれません。
他のプリンタがどれほどのものか本当にしらないので客観的な評価はできません。ただ、自分の使用用途では必要十分なようです。PLAは縮まないので寸法を保持したい用途では良いようですね。室内ですし今後もPLA使いそうです。ヒートベットも今のところ要らないし。
強度や精度を考えると厚さは1mmぐらいが厚さの限界でしょうか。(1 mm以内の精度は悪くなりました)。
課題としてやはり120mm*125mm*125mmのスペース的制限は工夫しないといけなそうです。底面にラフトで接地すると実質100*100*120ぐらいの中に設計しないとだめなようです。
次は何を刷ろうかぼんやり考えながら生活してます。ふと書きながら思ったのですが、3Dプリンタも"印刷"って言って良いんですかね?
2017/2/21日追記
STLファイルをThingiverseにUPしました。ご自由に。